普段からあまりコーヒーを飲まれない方には聞き慣れない器具「パーコレーター」ではないでしょうか?コーヒー器具と言えば、ハンドドリップ、サイフォン、フレンチプレスなどがメジャーです。
しかし、パーコレーターは古くから使用されておりコーヒー愛好家では親しまれています。
今回ご紹介するパーコレーターは、ご家庭で使用するというよりも、キャンプなど外で使用することが多いと思います。パーコレーターとは何か?使い方は?おすすめは?
などなどご紹介していきます。
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パーコレーターとは何??
パーコレーターは、見た目はポットに似た形の、直火式のコーヒー抽出器具です。挽いたコーヒー豆を入れるフィルターが内蔵されており、水と挽いたコーヒー豆を入れて火にかけるだけで、簡単にコーヒーが抽出できます。
日本ではそれほどメジャーなコーヒー抽出器具ではなかったのですが、近年アウトドア・キャンプブームで『屋外で手軽にコーヒーを楽しめる道具』ということで人気が出てきました。一定以上の年齢の方だと『大草原の小さな家でコーヒーを入れるのに使っていたやつ』と伝えると通じます。
パーコレーター準備物・パーコレーター、
・水(使用するパーコレーターや杯数によって変わる)
・粗挽きのコーヒー豆
・直火式の熱源
パーコレーターの使い方
パーコレーターでコーヒーを淹れる基本の手順は非常にシンプルです。
コーヒー豆のロースト具合は深煎りの方が酸味が出にくくおすすめだと言われていますが、西部開拓時代のアメリカンコーヒーに思いを馳せて浅煎りの豆を使うのもいいと思います。
1. パーコレーターの中のストレーナーという器具を取り出し、空になった本体に水を入れて火にかけ、沸騰させます。
2. 先程本体から取り出したストレーナーの中蓋を開けて、底に穴の空いた容器の部分にあらかじめ挽いたコーヒー豆を入れ、中蓋を閉じます。
3. 沸騰したお湯の入ったパーコレーターを一旦火から外し、コーヒー豆が入った状態のストレーナーを入れて蓋をし、1〜2分ほどそのままにして蒸らします。
4. 蒸らしが終わったら再度火にかけ、弱火で3〜4分かけて抽出します。
この時、管を通って上昇した内部のお湯がコーヒーの層を通り抜けて下に落ちる、というのが繰り返されることによって、徐々にコーヒーが濃くなっていくのです。
「抽出時間を調整することによって好みの濃さに仕上げる」ことができます。あとは本体からカップにそのまま注ぐだけでOKです。
パーコレーターのメリット
パーコレーターのメリットは、コーヒー抽出器具としてはかなりコンパクトであることです。フィルターもお湯を注ぐ仕組みもサーバーも全て器具の中にあり、あれもこれもと道具を揃える必要がありません。アウトドア愛好家にパーコレーターが好まれるのは、この『コーヒー道具としてのコンパクトさ』のメリットが非常に優れているからでしょう。
アウトドアレジャーには様々な道具が必要になりますので、パーコレーターという『かさばらない道具』は、荷物に加えるハードルがグッと低くなるからです。ガス器具だけでなくキャンプの焚き火でも抽出が可能な上、野趣ある雰囲気が非日常感を最大限に演出してくれます。アウトドアでのメリットが大きいのでつい強調してしまいましたが、もちろん直火であればガスコンロやカセットコンロ、ストーブなどを使用すれば屋内でも問題なく使えます。
また、ペーパーやネルといったコーヒーの成分を吸収するフィルターを通らずにお湯が何度も循環してコーヒーを抽出するので、コーヒー豆の個性をダイレクトに感じられます。コーヒー豆にわずかに含まれる油分や、コク、苦味、甘みも全て抽出液に含まれるので、強い苦味やパンチの効いた味わいのコーヒーが好きな人には特にオススメできる抽出器具です。
そして火加減や抽出時間が少し変わると味が変わるので『自分にとってのちょうどいいコーヒーを探したい』『工夫や加減を知る試行錯誤も楽しい、面白い』と思える人には奥深い道具になるでしょう。
パーコレーターのデメリット
デメリットは、メリットのそのまま裏返しのようなものですが『パンチの効いた味わいのコーヒー』はかなり強烈です。特に雑味を除去する役割もあるペーパードリップやネルドリップで淹れたコーヒーに慣れている方には、パーコレーターで淹れたコーヒーは相当刺激的に感じられると思います。胃腸の弱い方はブラックではなくミルク入りにするなど、マイルドにする工夫が必要になると思います。
更にコーヒーに本来適した抽出温度は90〜95℃と言われており、抽出時に火にかけるパーコレーターの場合は100℃近くになってしまうため、あまりコーヒーを淹れるのに最適な選択肢とは言い難いです。『より上質な美味しいコーヒーが飲みたい』という目標を目指したい場合は、残念ですがパーコレーターは選ばない方がよいでしょう。
そして火加減や抽出時間が少し変わると味がブレて変わってしまうので『いつも同じ味を楽しみたい』という人にも向いていません。
また日頃から豆をご自宅で挽いている人にはさほど問題ではないかもしれませんが、パーコレーターに必要な『粗挽きのコーヒー豆』は市販品ではほぼ手に入りません。市販品の挽いてあるコーヒー豆はそのほとんどがペーパードリップ用に適した『中細挽き』だからです。
コーヒー専門店で豆を購入しパーコレーター用として粗挽きを指定して挽いてもらうか、スーパーのコーヒー豆コーナーにある電動ミルでコーヒー豆の購入ついでにセルフで挽きましょう。
中細挽きの豆をパーコレーターで使用すると、ストレーナーの穴をコーヒー豆が通り抜ける確率が高くなり、ざらついた粉の感触が目立つコーヒーになってしまいますので、避けた方がいいでしょう。
そしてコンパクトでシンプルではありますが内部にはしっかり器具が入っているので、使用後はしっかりと細かいところまで洗浄する必要があります。特にお湯を吸い上げる管はコーヒーの成分も通り抜けるので、お手入れ用の細いブラシを用意しておくほうがいいでしょう。
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まとめ
キャンプをより楽しむためのアイテム「パーコレーター」いかがでしたか?
・直火式なのでキャンプをより楽しく演出できる
・コーヒー豆に含まれる成分をしっかりと抽出できる
・100℃で抽出するため苦み成分は出やすい
・挽き目は粗いものを
簡単そうでクセのある、一筋縄ではいかない道具ではありますが『いつもと違った』『他にない』『非日常を共にする』コーヒーの淹れ方の選択肢として、パーコレーターを加えてみてはいかがでしょうか。
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