今までコーヒープロジェクトに向けて様々な実験『奮闘記』を載せてきました。
以前奮闘した記事にご興味があるかたはこちらをご覧下さい。
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今回ご紹介するのは、抽出後のコーヒーの豆カスを使用して、陶芸で使われる釉薬を製造する奮闘記です。
通常備前焼では釉薬を使用しませんが、ここではあえて『コーヒー釉薬』を使用していきます。
『備前焼』×『コーヒー釉薬』でいかなる色合いが生まれるのか?それとも失敗に終わるのか?最後までご覧下さい。
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コーヒー釉薬は出来るのか??
以前コーヒーの豆カスからコーヒーカップを作成するという無謀な挑戦したことから、釉薬として有効活用できるのではないかという話になり挑戦してみました。
以前の実験からコーヒー豆というのは耐火性能が高く低い温度では溶けないということがわかっていましたが、実験一段階目として、コーヒーの豆カスのままテストピースに乗せて焼いてみました。
しかし、やはり耐火性能が高く上手く溶けることが出来ず、カスカスの状態で残っており釉薬としては使用することは出来ませんでした。
このことから、実験二段階目では別の方法を取り成功しましたが、これもコーヒーの豆カスを溶けやすくするために配合など試行錯誤の連続でした。
実際にテストピースで実験を行った結果です。
(右と左の違いは配合の違いです)
今回はガス窯で焼いたテストピースでは、赤と緑の発色が見れました!しっかりと溶けており釉薬として使用可能です。
しかしながら、実際に焼き物としてもしっかりと同じような色が出るのかは疑問だったため、次にフラワーポットを作成することにしました。
備前焼のフラワーポット×コーヒー釉薬
以前からコーヒーの木をLEDで栽培しているので、フラワーポットを作成することにしました。
その様子がこちら
まずは形を成形していきました、コーヒーカップを成形するよりもちょっとレベルが上がっていましたが、陶芸2回目としてはまずまずといったところではないでしょうか。全て職人さんのおかげですが・・・
ここから乾燥させ、素焼きを行なっていただきました。
後日また訪問させて頂き、今度はお待ちかねの『コーヒー釉薬』を塗っていきます!
その様子がこちら
最後の二枚が完成したものです。
一つはガス窯で本焼き、もう一つは通常の窯で焼いて頂いたものです。
ガス窯で焼いた丸い形のフラワーポットは、テストピースと同じ発色をしていき、赤と緑がでてきました。
実際に作品として焼いても同じように発色しているので、ちゃんと『コーヒー釉薬』として使う事が可能です!!これでコーヒーの豆カスを再利用する事が出来る方法として完成です。
コーヒー釉薬は、備前焼と掛け合わせる事で二色発色することが分かりました。この発色は薄く塗った所が赤く発色し、厚く塗った所が緑に発色しているように思います。
このことから、上手く使い分ければデザイン性の高い物が生れるのではないかと思います!
通常の窯で焼いたものに関しては、火のあたり所によって質感が変わる事がわかりました、重厚な質感をだしていくにはガス窯ではなく通常の窯で焼くことによって出来ることもわかりました。
『コーヒー釉薬』は使い方によって様々な色、質感を出せる釉薬だと分かったので、さらに昇華させていきます!
そして、前回不発に終わったコーヒーの豆カスから、コーヒーカップを作成する挑戦をさらに続けていきたいと思います。
【コーヒー豆を発芽する際に、焙煎用の生豆で発芽するかどうか気になる方はこちらの記事をご覧下さい】
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