美味しいコーヒー
コーヒー豆知識,  未分類

トルココーヒーと過ごす優しい時間♪♪


トルコの飲み物と言えば、チャイ(濃い目の紅茶)、アイラン(塩味のヨーグルトドリンク)、トルココーヒーだと個人的には思っています。この3つの中でトルココーヒーは別格です。日本で言うところの結納に当たることをする時、女性側が男性側からの娘さんをくださいと言うお願いを受け入れたら、お嫁さんになる人がトルココーヒーを皆に出します。

トルココーヒーはエスプレッソのカップくらいのサイズのカップに入れて出します。今は機械もありますが、それ専用のお鍋があって、それを使って作ります。コーヒーを作る時に使う水はお湯が一般的ですが、トルココーヒーは水から作ります。1杯のトルココーヒーを作る時に必要なものは、細かく挽かれたコーヒー豆大匙1、砂糖はお好みで、あとは利用するカップ1杯分の水です。この全てをそれ専用のお鍋に入れ良く混ぜます。混ぜるというよりも練るという感じです。

この作業はつやの良いコーヒーを作るのに大切な作業なので丁寧にします。それから機械があれば機械にかけ、お鍋であれば火にかけます。おいしく、上手く入れられたトルココーヒーは泡が細かいとされていて、火のかけ具合で泡を上手に作るようにします。良い具合に泡が作れたら、まず泡をカップに入れ、泡をつぶさないようにゆっくりコーヒーを注ぎます。

初めてトルココーヒーを飲む方は、きっとコーヒー好きでも驚かれると思います。飲み進めるとドロッとしたコーヒー豆が口にあたります。カップがエスプレッソみたいで、エスプレッソが出されるのと同じように、小さなお菓子もついたりするので、感覚がついていかない方もいることでしょう。しかし、飲み慣れてくると、あの感じがたまらなくなります。

トルコの人の中には、茶道とこのトルココーヒーを重ねる人がいます。茶道の禅のどこか張り詰めた静寂な雰囲気と、トルココーヒーが作り出すリラックスした雰囲気は真逆のようにも感じられます。しかし、侘茶の完成者と言われる千利休がおもてなしの心を説く利休七則の7番目の項目に「相客に心せよ(その場にいる人全員が心地よく過ごせるようにすること)」というものがあり、それはまさしく、トルコ人がトルココーヒーを出す時の心と通じています。

このトルココーヒーには飲み終わった後もお楽しみがあります。カップをソーサーの上に伏せて冷やして、飲み残したコーヒー豆が描きだす絵柄を見ます。そして、彼らは言います。「ほらここにプレゼントが見える、良いことが起こるサインだよ」「ほらここに魚がいる、お金持ちになるよ」「ほらここに道が見える、今は大変でも道は開けているというサインだ」身内でその人の身に何が起きているか知っている場合は猶の事、そのようにして励し、トルココーヒーを飲む人の気持ちが明るくなるように導きます。その地に根付いたコーヒーを使って、何世代も前から行われてきた風習をそんなところからも垣間見ることができます。

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